マルクス アウレリウス 自省録

過ちを犯す者を愛することは、人間に固有のことだ。彼らもお前と同類であり、無知のため心ならずも過ちを犯すということ、彼らもお前も束の間のうちに死んでしまうであろうこと、とりわけ、お前に害を加えはしなかった。なぜなら、お前の理性を以前より悪くはしなかったから。


誰かが何か過ちを犯した時には、何を善、あるいは悪と考えて過ちをおかしたのかを直ちに考えよ。なぜなら、それを見れば、お前は彼を憐み、驚くことも怒ることもないだろうからだ。